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2019.08.20

ご案内

豚肉輸出と香港。2019年

弊社では、日本畜産物輸出促進協議会・豚肉部会に入会しています。今年度より、代表取締役の高橋が、その部会長を務めています。今年も香港FOOD EXPO2019で、日本産豚肉のPR活動に出張してきました。

前日まで香港国際空港でデモがあり二日間閉鎖されていたことから、果たして飛行機が飛ぶか心配されましたが、無事にお仕事してきました。香港の街は傷ついていましたが、平穏を保っており、誰もが運動の行く末を心配しながらも、強く日常活動を保っていました。EXPOだけでなく、ホテルも飲食店も、いつもどおりだったのは意外でした。

現在、日本では豚の伝染病CSFのため、海外輸出に制限がかかっています。しかし限られた環境のなかで、取引を続けてくれているのが香港です。香港は実に、日本の豚肉輸出シェアの7割を占める大事なお得意先です。中国大陸ではASFと呼ばれる別な病気の影響で、豚肉不足と言うことも有り、需要はあります。

日本政府は、TPPをはじめとして、欧米とも貿易自由化が進めてきました。日本の養豚生産者は、戸数も出荷頭数も減少の一途です。日本の環境における生産では、大輸出国の豚肉製品に価格面で太刀打ちできないのが現状です。「日本産の豚肉の良さ」を見直し、拡販活動をするなかで、生産者にも自信をなくしていく方がいます。

いや「日本豚」には大きな可能性があります。私達の知る現場では、和食や日本酒には日本の豚肉があうと、沢山の方が認め、高いお金を払ってくれています。

まだまだ、日本産豚肉の輸出は小さな事業です。全生産量の1%にも達していません。でも、これまでのように国産市場にのみ特化していては、市場という実態の無い集合意識的なものに買い叩かれるだけです。私達は地域で、都市で、そして海外で、直接お客様を見いださなければ活路はありません。今の1%を馬鹿にすることなけれ、未来の10%、30%も、この1%がなければ始まらないのです。

日本で「ドメスティックな産業は淘汰される」と言われて久しいのに、私達はまだそこから抜け出せていません。生き物を扱う仕事というのは難しいものです。

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