2021.10.28
特別なお知らせ
フリーストールの取り組み~段階的導入
弊社では、段階的に母豚のフリーストール管理を導入しています。
具体的に記すと、2016年から使用している第三農場では、母豚の分娩から離乳までストールフリーです。
また第一農場において妊娠豚管理の一部が群飼となっています。(※第二農場には母豚がいません)
母豚のストレスを低減することを目的に、近年注目されている飼育方式のひとつです。
ストール飼育とは、母豚を個別に柵で囲って飼うことです。
限られた面積で、より多くの頭数飼育が可能になるほか、喧嘩や子豚授乳期の圧死を予防できます。
国際的にも、日本国内でも多くの養豚場で採用されてきた方式です。
弊社では、それを段階的に外してきました。
ストール撤廃については、動物飼育のひとつの考え方として近年いろいろと検証されています。
母豚のためを思っての導入ながら、妊娠で気がたって闘争を起こしたり、エサ箱の取り合いで喰い負けてしまう個体を生んだりするのも現実です。
特に日本の場合、不動産価格や建築費の高さも課題です。
業界としては、トータルコストが上昇するなか価格転嫁が難しく、中々切り替えが進んでいません。
その難しさを、私達も当事者として感じています。
消費者の方には、寛大な気持ちで、長期的に見守っていただければ幸いです。
(第一農場入り口:現在、防疫のため消毒を強化しています。見学は固くお断りしています)